新卒採用って誰が得してるの?黒幕はリクルートか、大学か、それとも…

どうもこんにちは、マサです。

今回は、今となっては当然の新卒採用文化について考えていきます。

 

ではまず、新卒採用とは何かを見ていきます。今回はコトバンクを参照しました。

新卒採用とは、正社員としての就業経験を持っていない、学校を卒業したばかりの学生を採用することを言います。

新卒採用は中途採用とは異なり、仕事への適性・素養を見極める採用が主となります。

企業側のメリットとしては、働き手の職業観を一から育てることができるため、定着率が高くなる、企業理念を浸透させやすい、人件費も比較的安いなどが挙げられます。

 

つまり新卒採用制度は企業にとって、会社にマッチした人材を「作りやすい」という視点から採用されていことがわかります。

しかし3年以内離職率を見ればわかるように、新卒者の3人に1人は3年以内に辞めていく現状があるのは事実です。

となると、「新卒採用を行うことで会社に適した人材を育成しやすい」というのは「嘘」なんじゃないかと思います。

 

では次に、新卒採用文化を日本に根付かせたのは誰なのかを考えていきたいと思います。

これは堀江貴文さんの著書『ゼロ』にもありましたが、リクルートだそうです。

つまりリクルートが、企業が慎重になりがちな採用活動というイベントをお金儲けのために利用しているのです。

 

「新卒でなければ就職は難しい。だからとりあえず大学に入って、3年になったら就活を始めよう!」

このように繰り返し言われ続けると、大学生も焦り始めます。

周りの大学生たちが行動し始めると、自分も何かやらなければいけないと思い始めます。

そうなったときに、多くの大学生がとりあえず就活サイトに登録しておこう」となるのは簡単に予想できますよね。

 

たくさんの大学生がリクルートのリクナビに登録してくれれば、企業側もリクルート経由で採用したほうが企業単体で採用活動を行うよりも楽になります。

そのかわり採用活動を行う企業は、リクルートに登録料・紹介料を支払うことになるのです。

 

つまり新卒でなければ就職は難しいというリクルートの売り文句は、大学生が就職しやすいようにと思った優しい言葉ではなく、リクルートが儲け続けるために大学生を洗脳するための言葉なのです。

新卒でなければ大学生が困ると言っていますが、新卒文化がなくなって本当に困るのはリクルートのほうだということです。

 

ではなぜこのようなこのがまかり通っているのでしょうか。この背景には大学の存在があると考えています。

どういうことか説明します。

 

大学にいると、リクルートやマイナビなどの就活サイトのチラシが頻繁に配られますよね。就活セミナーなども頻繁に開催されています。在学生の就活を支援するサークルや団体まであったりします。

 

つまりリクルートの新卒文化を継続させるため、大学も学生の洗脳に加担しているのです。なぜそんなことをするのか。

理由は簡単です。「大学を存続させるため」です。

 

大学って行く意味あるの?現役大学生が改めて考えてみたでも書きましたが、大学そのものには通うべき理由が一切ありません。

多くの大学生は勉強がしたくて大学に入ったわけではありませんし、たとえ初めはそうだとしても大学教師のやる気の無さに幻滅してだんだんと勉強する気を失っていきます。

そうなると、多くの大学生がだんだん「大学って行く必要あるの?」と考えるようになります。

この時に大学としては何らかの理由を説明して、大学生が大学に残るように仕向ける必要があるのです。

この理由として最も用いられるのが、「就職がしやすい」「生涯収入が多い」といった就職に関連する話なのです。

 

金儲けのために大学生の洗脳を主導するリクルートと、自らを存続させるために大学生の洗脳に加担する大学は得をしているかもしれません。

しかし採用活動を行う企業からすると、リクルートから新卒採用を勧められたからやってみたものの、3人に1人は3年以内に辞めていくのですからかなり損をしています。

また中途採用を行えば即戦力になることは間違いないのにもかかわらず、新卒採用を行いお金と時間をかけて社員を育てていくのが普通だと思わされている現状があります。

 

大学生も行きたくもないのに周りが大学に行くからという理由だけで、奨学金と言う名の借金をしてまで大学に進学させられています。

特にやりたいこともないけど、とりあえず大学に行こうという多くの大学生の決断を最後に後押ししているのは、間違いなくリクルートの「新卒でなければ就職は厳しい」という洗脳だと思います。

つまりメリットが一切ない新卒採用文化の黒幕は、金儲けのために学生を洗脳するリクルートと、自らを存続させるために学生の洗脳に加担する大学だということです。

 

こういった背景を理解していないと、一生カモとして利用されてしまうかもしれません。